ブロック塀と縁石の施工事例|福岡市早良区・厚さ150mmを鉄筋コンクリート基礎で

福岡市早良区のA様邸で、敷地と道路の境界にコンクリートブロック塀(厚さ150mm)を7m+3mのL字で約10m、道路際に縁石を6.8m施工した事例です。ブロック塀は、積み上がってしまうと見た目だけでは良し悪しがほとんど分かりません。差がつくのは、土に埋まって見えなくなる「基礎」と「鉄筋」です。この記事では、掘削・砕石の転圧・配筋・基礎コンクリートの打設まで、完成写真には一切写らない工程をすべて公開しています。工期は4日間です。
ブロック塀で、よくいただくご相談
ブロック塀と縁石は、外構工事のなかでもいちばん「できて当たり前」と思われやすい工事です。そのぶん、どこに費用をかけるべきかが分かりにくく、次のようなご相談をよくいただきます。
- 道路との境目があいまいで、敷地の土や砂利が流れ出してしまう
- お隣との境界をはっきりさせたいが、どこまでやればいいか分からない
- 古いブロック塀が傾いていて、地震や台風で倒れないか不安
とくに3つめのご不安は年々強くなっています。ブロック塀の倒壊事故をきっかけに、お住まいの塀が今の基準に合っているかを気にされる方が増えました。塀の安全性は、積んだあとの見た目ではなく、地面の下の基礎と、ブロックの中に通っている鉄筋で決まります。
仕上がると見えなくなる、基礎と鉄筋の工程
今回の早良区の現場で、実際にどう作ったのかを順番に公開します。ここから先の4枚は、工事が終われば土に埋まって二度と見えなくなる部分です。
STEP 1
STEP 2
STEP 3
STEP 4
見積書に「ブロック積み 一式」としか書かれていない場合、基礎の大きさや鉄筋の入れ方まではわかりません。相見積もりを取るときは、基礎の寸法と鉄筋のピッチ(間隔)が書いてあるかを見比べてみてください。
施工のポイント

厚さ150mmのブロックを4段。いちばん力がかかる「角」に縦筋を通す
使ったのは厚さ150mm(15cm)のコンクリートブロックです。建築基準法では、高さ2mを超える塀は厚さ15cm以上、2m以下なら10cm以上と決められています。今回は4段積み・地上高さ約80cmなので10cmのブロックでも成り立ちますが、あえて厚い150mmを選びました。厚みがあるほど自重が増え、横からの力に粘れるからです。写真はL字に折れる角(隅角部)。法律でも端部と隅角部には必ず縦筋を入れることが定められている、最も力が集中する場所です。
7m側と3m側が交わるL字の隅角部。奥の段差に合わせて高さを調整しています。

道路際に縁石6.8m。土の流れ出しと、タイヤの乗り上げを止める
道路に面した6.8mには縁石(境界ブロック)を据えました。縁石の役割は3つあります。①敷地と道路の境界をはっきりさせる ②敷地側の土や砂利が雨で道路へ流れ出すのを止める ③車のタイヤが敷地の端を踏んで崩すのを防ぐ。写真のように、縁石の裏側にはモルタルを回して固定します。ここが甘いと、車が乗り上げたときに縁石がずれたり欠けたりします。糸を張って通りを出しながら、1本ずつ高さをそろえて据えていきました。
据え付けた縁石。裏側にモルタルを回して固定し、奥には砕石を入れています。

目地をそろえるのは、見た目のためだけではありません
ブロックは1段ずつモルタルを置いて積み、縦の目地も横の目地もまっすぐ通るようにそろえます。目地がそろっているとすっきり見えるのはもちろん、モルタルが均等に効いて力が分散します。もうひとつ大事なのが、鉄筋の入っている空洞をモルタルやコンクリートで充填すること。空洞が空のままだと鉄筋とブロックが一体にならず、鉄筋を入れた意味が半分になってしまいます。仕上がりを見ただけでは分からない部分ですが、塀の寿命を左右します。
積み上がったブロック塀。横目地・縦目地ともにそろえ、天端のラインも通しています。
施工完成写真
担当者コメント
リンク・リダクション 施工担当
ブロック塀と縁石は、完成してしまえばどの業者が作っても同じように見えます。だからこそ価格だけで決めてしまいがちな工事でもあります。けれど実際に差が出るのは、掘る深さ、砕石を締める手間、鉄筋の本数と間隔、空洞を埋めるかどうか——どれも土とモルタルの中に隠れてしまう部分です。今回の早良区の現場も、基礎を打つところまでを写真に残しました。お客様に「ここまでやっています」とお見せできるようにするためです。
当社は工事店直営で、中間業者に払うマージンが乗りません。そのぶんを、見えない下地の手間にあてられるのが強みです。見積金額の納得感と対応の早さを評価いただき、ご近所やお知り合いからのご紹介でご依頼いただくことが多いのも、こうした部分を省かずに続けてきた結果だと思っています。
今回の工期は4日間。基礎のコンクリートが固まるのを待つ時間が要るので、ここを急いで飛ばすことはしません。福岡市早良区は、ご連絡から現地調査まですぐに動けるエリアです。「塀が傾いている気がする」「境界をはっきりさせたい」といった段階でも構いません。工事後に気になることが出たときも、近いのですぐ伺えます。
ブロック塀・縁石工事のよくあるご質問
ブロック塀は、何段まで・どのくらいの高さまで積めますか?
建築基準法では、ブロック塀の高さは2.2m以下と決められています。あわせて、高さ2mを超える塀は厚さ15cm以上(2m以下は10cm以上)、鉄筋は径9mm以上を縦横80cm以内の間隔で入れること、高さが1.2mを超える場合は3.4m以内ごとに控壁(ひかえかべ)を設け、基礎の丈は35cm以上・根入れは30cm以上とすることなどが定められています。今回の早良区の現場は4段積み・地上高さ約80cmなので控壁は不要でした。段数が増えるほど基礎も鉄筋も大がかりになるため、高さが必要な場合はフェンスとの組み合わせをご提案することもあります。
ブロック塀で、土を留めることはできますか?
正直にお伝えすると、コンクリートブロックは「塀」をつくる材料であって、本格的に土を押さえる擁壁(ようへき)の代わりにはなりません。自治体によっては、土留めとして認めるのは高低差30cm程度まで、といった運用をしているところもあります。今回のように高低差が小さい場所では、厚さ150mmのブロックを鉄筋コンクリート基礎でしっかり固定すれば十分に機能します。ただし高低差が大きい場所では、鉄筋コンクリート擁壁をご提案します。現地を見ずに「ブロックで大丈夫です」とは申し上げません。まずは現地調査でご相談ください。
ブロック塀の工事は、何日くらいかかりますか?
今回の早良区の現場(ブロック塀 約10m+縁石6.8m)で4日間でした。ブロック塀は、掘削して基礎を打ったあとコンクリートが固まるのを待つ時間が必ず必要なため、1日で積み上げて終わりという工事ではありません。おおよその目安は、基礎の掘削・配筋・打設で2日、養生をはさんでブロック積みと縁石の据付で2日ほど。延長が長い場合や、既存の塀の解体が入る場合はもう少しかかります。雨が続くと打設を見合わせることがあるため、日程には少し余裕をみてご相談ください。当社は地域密着でやっているので、着工日も、工事中の急なご相談も早く動けます。
縁石(境界ブロック)は、入れたほうがいいのでしょうか?
道路に面している敷地では、入れておくことをおすすめしています。理由は3つ。①境界が目で見て分かるようになる ②雨のときに敷地の土や砂利が道路へ流れ出すのを止められる ③車のタイヤが敷地の端を踏んで崩すのを防げる。とくに駐車場まわりは、縁石がないと数年で端がボロボロになります。今回は6.8m分を据え付けました。後から土間コンクリートや砂利敷きをする予定がある場合も、先に縁石を入れておくと仕上がりのラインがきれいに決まります。
古いブロック塀の建て替えもお願いできますか?
はい。既存の塀の解体・処分からお受けできます。昭和56年(1981年)以前に積まれた塀は、現在の基準より前のものなので、鉄筋が入っていなかったり基礎が浅かったりすることがあります。ぐらつく、ひび割れている、傾いている、上に植木鉢が置かれたままになっている——こうした塀は、地震や台風のときに倒れる危険があります。ご自宅の塀が心配な方は、スマートフォンで撮った写真を1枚LINEで送っていただくだけでも、おおよその状態をお伝えできます。
福岡市早良区でも来てもらえますか?工事だけの依頼も可能ですか?
はい。早良区をはじめ福岡市内はもちろん、福岡県・佐賀県・熊本県・大分県・長崎県が対応エリアです。ブロック塀だけ、縁石だけといった部分的な工事もお受けしています。地域密着でやっているので、ご連絡から現地調査・お見積もりまで早く動けますし、工事のあとに「ちょっと見てほしい」というときもすぐ伺えます。当社は工事店直営で中間業者が入らないため、小さな工事でも費用を抑えてご提案できます。
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